2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

松井冬子という日本画家

先日、藝大の博士展(松井冬子は今年修了)があったので、見に行ってきた。実は、彼女の絵を、直で見るのは初めてだったので、そこそこ楽しみにしていた。なぜ、「そこそこ」だったのかと言えば、昨今のネオ・ジャポニズムならなんでも良いといった風潮にう…

渡る世間は鬼ばかり 第45話

TV

「渡る世間は鬼ばかり」は、どうしようもないドラマだと本当に思う。よくこうも事件ばかり起こるな…と呆れつつ、ついつい見てしまう。ああ、恐ろしや。この45話は、非常に意欲的だったのではないだろうか。演出は、荒井光明だが、良くも悪くも冴えないこのド…

オルセー美術館展(東京都美術館)

うーむ、うーむ。期待して見に行ったのだけれど、なんだか感じ入らなかったなあ。すごいゴッホとホイッスラー楽しみにしてたのだけれど。ホイッスラーは「灰色と黒のアレンジメント(母の肖像)」が思ったほどの作品ではなく、がっかり。あまりに幻想を抱き…

ギメ東洋美術館展(太田記念美術館)

浮世絵で有名な太田記念美術館で、北斎の「龍虎図」が展示されている。「龍」と「虎」が対幅だということは、近年はじめてわかったらしい。それを記念しての展示だそうだ。作品は、北斎特有の、重力を強く感じさせるもので、充実していた。ただ、良くも悪く…

テンポについての覚書

最近、フルトヴェングラーをよく聴く。その特徴である、テンポの動かし方について考えることが多いからだ。そのきっかけを与えてくれたのが、戦時中に録音されたブラームスの4番[Delta/Melodiya]と晩年のブラームス3番[DG]だった。共に終楽章の盛り上げ方が…

 DELTA復刻のウラニアのエロイカ

ウラニアのエロイカは話題に事欠かない。フルヴェンが怒ってウラニア社を訴えた、ピッチが高い、CD復刻は山ほどあってどれを聴くべきか…とか。私も、ダイレクトに演奏が伝わってくる復刻に出会えず、新しい復刻が出るたびにいろいろ聴いてきたクチだ。評判に…