2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

宮下誠「20世紀絵画」を読む

なんだとは言っても、「20世紀音楽」は力の入った本だったので、「20世紀絵画」も買ってみた。こちらは、流石に専門分野だけあって、文章が自信に裏付けされている。きっと音楽の方で足りなかったのは、この自信だろう。これは入門書を踏み越えた面白さがあ…

宮下誠「20世紀音楽」を読む

20世紀音楽(現代音楽とは言わない)をわかりやすいものとして紹介。基本的に作品の解説に尽力していて、著者の趣向やオピニオンを明確には打ち出していない。あえて言えば教科書的。この作者はもともとクレーの研究者で、美学が専門。美学から音楽批評とい…

ラトル4枚目のシマノフスキ(歌曲集)

バーミンガム市響とのスタジオ録音[EMI]。これはいいよ。特に「ハルナシェ」はラトルのベストレコーディングに数えてもいい。第2場のツェピーネからが圧巻。バーミンガム市響合唱団が抜群に上手い。ソリストのロビンソンも表情の付け方が巧みで、強奏指示で…

チェリビダッケのブル5

このCD[Altus]が売れに売れている。1986年のサントリーホール開館記念で来日した際の演奏。チェリビダッケの、海賊版を含めたディスコグラフィの中でも、特筆すべき一枚だと思う。ここまで高音質なチェリビダッケの録音自体が少ない。大手レーベルのライブ録…

ネットにおける一人称の問題

インターネットで書き込みをしているときにぶち当たる問題がこれなんだよな。「俺」より「おれ」と書いた方がネット慣れしてるみたいに見えるとか、「私」を使うと堅苦しくて日記ぽくならないとか。意図しないで一人称を選択できるといいんだろうけど、それ…

最近よく聴くCD

山田耕筰の長唄交響曲「鶴亀」[Naxos]を手に入れてから、何度も聴いている。おれみたいな長唄(というよりも邦楽)初心者には親しみやすくて丁度良い。それはオーケストレーションの巧みさによるところが大きいのだろう。曲の展開に合わせて、理解を助けるよ…

ベルリンフィルのジルベスター・コンサート

BSでジルベスターをやってたから見た。普通によい。放送に際してマルチマイクで録って、かなり音をいじっていたと思う。うさんくさいくらいにクリアな音質だった。2005年にBPOが来日した時とは印象が変わっている。オーケストラの響きはかなり筋肉質になって…

年が明けた

歯が痛い。猛烈に痛い。右側の歯が痛いんだけど、右半身の機能が全部低下している気がする。もちろん、医者なんかやってるわけもなく,悶えながら新年を迎える。